こうちゃんです。
サポート12の続きです。
ここでは、なぜ為替相場は動くのかについてお話いたします。
為替相場は通貨の交換の場ですから、需要と供給で決まります。
でも、そこには実需筋と投機筋がせめぎ合っています。
実需筋とは?
貿易時の決済用や、受けとった外貨の自国通貨への転換など、
実際に必要な人たちのことを言います。
投機筋とは?
年金基金、保険会社、金融機関など運用で利益を得たい人たちのことを言います。
個人投資家もこちらに含まれます。
1日400億ドルも流通していると言われていますが、
そのほとんどは投機筋、つまり投資家と言われています。
中期的に為替が動く要因の一つに、例えば金利差があります。
投資家にとって金利が高いほうが望ましいのは言うまでもありません。
その為、他に有望な市場がなければ低金利の通貨から高金利の通貨へとお金が流れます。
経常収支が黒字の国は輸出力があり、
国力の強さを裏付けていますから安心感があります。
その為、リスク回避の動きが強まれば買われやすくなります。
日本円やスイスフラン等がその対象ですね。
短期的には経済指標の発表、要人発言、投機筋の動き、投資ファンドの決算、
市場の休暇前、テロや戦争等の地政学、政治情勢等色んな条件で動きます。
と言いましても、必ずしもそうならないこともあり、
悩ましくもあり、楽しくもあります。
あまり色んなことを考えすぎても動けなくなりますから、
各FX会社が提供している経済指標の中から、
特に相場に影響を与えやすいものを押さえておきましょう。
相場の動きに影響を与える要素のーつに、各国が発表する経済指標があります。
悪い数値が出れば売られ、良い数値が出れば買われます。
そしてほとんどの指標で、各国金融機関のアナリストによる予想数値が出ていて、
現状の為替レートは、その予想を織り込んだ価格で形成されていると
言われています。
相場が動くのは、その予想とは異なる結果が出た時です。
これをサプライズと言います。
市場関係者が驚くような数値、
例えば予想とは逆の結果、予想よりももっと良い結果、
予想よりももっと悪い結果が出ると、相場は大きく動きます。
ただし、相場に影響を与える経済指標はある程度限られています。
各国に共通して重要な指標は、失業率とGDP(国内総生産)くらいです。
住宅関連指標や消費者物価関連指標などもありますが、
動く時と動かない時がありますし、国によっても異なって
アメリカの住宅指標では動くけれども、その他の国の発表では、
あまり動かないということもあります。
これはタイミングによっても異なって、景気回復に沸いている時と
景気後退による不安が広がっている時とは、動き方が違います。
経済ニュースの情報源として、僕が主に見ているのは
FX会社が提供するニュースです。
相場の動きに大きな影響を与える出来事はほとんど流れています。
実際、それ以上の細かいニュースを見ても、
どの程度相場に影響を与えて、自分のトレードに反映させるべきか、
わかりにくいものです。
「これは動くな」と思ったニュースであまり動かなかったり
「あまり関係ないかな?」と思ったニュースで動いたりするので、
メジャーな記事以外は参考程度にとどめます。
一つ注意しなければいけないのが、
自分が弱気になっている時は悪いニュースを探し、
自分が強気になっている時は良いニュースを探すというふうに、
自分の行動を後押ししてくれるニュースだけを見る傾向が人間にはあります。
都合の悪いニュースに目をつぶらないように気をつけて下さい。
個々のニュースも重要ですが、
市場を支配している空気を感じとることも重要です。
つまり、市場参加者の多くが今後のマーケットに対して、
楽観的なのか、悲観的なのか、ということです。
楽観的であれば、積極的にリスクをとろうとしますから
悪いニュースにはあまり反応しないことがあります。
逆に悲観的であれば、良い材料には反応せず、
通常であれば無視されるような小さな悪材料でも
大きく反応することがあります。
そういう意味では、
市場は常にトレードのきっかけとなる材料を探しているとも言えます。
これはインターネットやソーシャルメディアの時代になって、
より顕著になっているように感じます。
それでは次回に続きます。